おっさんはいわゆる“オフロスキー”である。
温泉なんて子供の時から大好きだし、家に居ても常に石鹸の香りに包まれていたいタイプで、日に何度もシャワーを浴びたり風呂に入ったりする姿はまるで“しずかちゃん”のようだと恐れられたものだ。
もし、学生時代、“入浴部”なんてのがあったら、絶対に入部していただろうし、具体的にどういうことかは全く想像はできないのだが、間違いなくその道で大成していたはずである。
昨日もお昼過ぎにtoriさんにブログのコメントへのお礼を書いた後、スーパー銭湯に行ってきた。
実は朝から体調がすぐれなかったんだけど、一度風呂に行きたいと思ったらその気持ちは抑えることはできない。
“どうせなら体調が良い時に行った方が良いのでは?”という意見もあるかもしれないが、“オフロスキー”としてのこのあたりの気持ちは、西行法師が衣の裾にまとわりついて泣く我が子を縁側から蹴倒して出家したという逸話を思えば理解しやすいかもしれない。
また、オフロスキーにとって、サウナはどうしても無視できない存在だ。
おっさんも子供のころからサウナの“競技性”には魅せられてきた。
サウナの“競技性”とは、もちろん“どちらが長く我慢して入っていられるか”ということである。
女性には理解しがたいかもしれないが、男の子にとってこの強さは沽券に係わる。
“男のロマン”と言ってよい。
そもそも、サウナの中では、たとえ高い社会的立場にあろうが、資産がたくさんあろうがそんなことは全くもって意味がない。
まさに文字どおり男同士による裸の戦いである。
絶対に負けられない戦いがそこにはあるのだ。
だから昨日のように体調が良くない時は、周りをよく見て誰も入ってないことを確認してからサウナに入らなければならない。
ところが昨日はミスをした。
ほぼ同時に、同い年くらいおっさんが1人入ってきたのだ。
しかも、どこか見覚えがあるヤツで、向こうも「おっ!?」っというような表情をしている。
体格も変によくて、マッチョな感じで何か強そうな感じだ。
(重ねて誤解がないように言っておきますが、おっさんに男色の気は全くありません。。ってか、おっさんはおねぇちゃんが大好きです。)
どうしても思い出せなかったんだけど、どちらにせよあまり良い関係ではなかった気がする。。。
これはもう絶対に負けられない。
ところがこのおっさんは(こっちもおっさんだけど。。。)なかなかしぶとい。
途中、何人か別のおっさんや兄ちゃんが入ってきては出ていく。
しかし、こいつは目を瞑ったままピクリともしない。。
こちらも3度くらい“もうダメか。。”と挫けそうになった。
しかし、ここでついに相手が立ち上がった!
そして、そのままこちらに向かって歩いてきた。
“おおっ!やんのかこの野郎!”こっちも迎え撃とうとフルチンのまま立ち上がる。
すると。。。
「○%□△~」
相手は何事かおっさんに声をかけて、外に出た。
意識が朦朧としていたので、何を言われたのかわからなかったが、もう限界が近かったこともあって九死に一生を得た思いがして、ヘナヘナとまた座り込んでしまった。
しかし、すぐに後を追って出るわけにはいかない。
もう汗なんてほとんど出ないような状態だったが、ここから更に余裕を見せて今しばらく我慢しなくてはいけない。
10人ほど他の客の出入りをカウントした後、外に出ると先程のおっさんが露天風呂でぶっ倒れていた。
死ぬかと思った。。。
脱水症状か、ひどいと脳溢血になりますよ。。。
返信削除・・まあ、戦うことは否定しないですけど。
京駒さんコメントありがとうございます。
削除そうですね、まさに矢吹丈vs.ホセメンドーサ戦のような死闘でした。。。