今日、外出先で男の子2人の喧嘩を見かけた。
でも、2人とも小学校低学年といったところで、喧嘩というよりは“掴み合いっこ”って感じでだったので、失礼ながらちょっと微笑ましく感じてしまった。
先日お話したとおり、おっさんは子供の頃は尋常じゃないほど可愛らしく、とても喧嘩なんてするタイプではなかった。
だけど、とある誤解から少しの間だけ“最強”の称号を欲しいままにした時期があるのだ。
今日はそんな話。。。
おっさんの時代は子供が多かった。
当時おっさんは街中のマンモス校と言われる小学校に通っていたので、クラスはなんと8組まであった。
今回の話は、おっさんが4年8組でまだ“可愛らしさ満開!”であった頃のことである。
その日、おっさんがいつもどおり可愛らしい顔で休み時間の教室で源氏物語かなんかを読んでいた(イメージ)ところ、廊下で皆がワイワイと盛り上がっていた。
あまりの騒がしさに読書を邪魔されて不機嫌になったおっさんは、読みかけの源氏物語(イメージ)を置いて周りのブサイクなクラスメート達に何事かと尋ねた。
すると、そのブサイクなクラスメート達の中の1人であった小汚い男の子が、なんと「ついに7組との戦争が始まった!」というのである。
ここで当時の情勢について簡単に説明をしておくことにする。
当時の4年生は何故か7組と8組にヤンチャ者が固まっていて、運悪く教室が隣りあった2クラスの間にはしばしば小競り合いが起っており、いわゆる“火薬庫状態”であった。
両クラスにはもちろんエースがいたが、4年最強と謳われた7組のエース“野人Mくん”は、そういう些末なことには何故か無関心で、またこれに次ぐ強さと噂されていた8組のエース“Kくん”はそもそも週に2日くらいしか登校しないというありさまだったので、それまで両クラスの間には、なんとか大規模な武力衝突は発生せずに済んでいた。
ところがその日は、何者かが折ったと思われる野人Mくんの傘が8組の傘立てから発見されたらしく、Mくんがこれに激昂、またそこに折悪しくKくんが重役出勤で遅れて登校してきてしまったというのだ。
“火薬庫”と化していた両クラスは、このことを発端に一気に大爆発を起こし、全面戦争に突入したわけだが、誰が言い出したのか、決着は“両クラスの代表5名によるタイマン”でという
怪我をするにしても両軍合わせても10人までという非常にクレバーな判断がなされた。
源氏物語に夢中だったおっさんがこの盛り上がりに気付いた頃には、既に4試合(?)が終了しており、結果は2対2で、決着は大将戦の野人Mくん対Kくんで決するというところまできていた。
しかし、何故かこれもまた誰が言い出したのか“大将戦は明日に実施!”ということになったらしく、その日は一旦サスペンデッドということになった。
その後は両軍情報戦に入り、Kくんの元には以前野人Mくんにボロクソにやられた他のクラスの男の子からの“野人攻略法”につながる情報が多数寄せられていた。
◇ ◆ ◇ ◆
ここでKくんのことについて詳しく説明させてもらうと、Kくんのお父さんは○○○で、当時全く働いておらず、しかも、お母さんは○○○○で、いつも○○していて家にはいなかったこともあって、彼の家には常に何処かの役所の人や先生達が入れ替わり立ち替わり家庭訪問をしていたようである。
そのような事情からかKくんは小学生でありながらアルバイトをしていて、学校にも気が向いた時だけ顔を出すというその傍若無人さは、まさに“アウトロー”としか呼びようがなかった。
おっさんはいつも母親から「Kくんとは遊んではいけない」と強く釘を刺されていたが、たまたま下校の方向が同じだったので何度か家にも行ったことがあり、彼が当時最強と呼ばれていた野人Mくんをひそかに意識していたことも十分知っていた。
実際、Kくんはあんな街中に住んでいながら家には一切鍵をかけないで外出するなどそのワイルドさは尋常ではなく、ほとんど登校しないのでみんな知らないだけで、ホントに喧嘩をしたら勝つのは野人ではなく、Kくんの方なのではないか?とおっさんはひそかに思っていた。
しかし!
ここでさらに驚くべきことが起こる。
Mくんとの代表戦の当日、Kくんは登校しなかったのだ!
信じられないKくんの行動にクラス中は震撼した。
まさにアウトローである。
じゃあ誰が野人と戦うのか。
ここで声が掛かったのがナントおっさんであった!
何でよぉ〜
やる前から涙目である。
選考理由は、
1.クラスの上位5位まではもうみんな戦ったからあとは誰が出ても一緒
2.足が早い
という諦め感満載のものであった。
足が早いってなんだよ。。。
当然、おっさん側からは、
1.ビジュアル系なので、こういう争い事は得手ではない。
2.今回の衝突は野人の傘が何者かに折られたことが発端で、当事者Mの士気が高すぎる。
3.仏教が説く因果応報論から言えば、ここは本来は傘を折った者が戦うべきではないのか。
4.突然指名されても全然準備ができていない。
ということを主張させてもらったのだか、最終的には大会運営側というか、関係者というか、とにかく周りみんなから
そんなこと知るか!
という単純明快な理由により却下されてしまった。
そして、結局は当時おっさんが「この娘はひょっとして俺に気があるのではないか?」とひそかに考えていた女子Yちゃんからの、
死んで来い。。。
という有難い一言を受ける形で戦うことになってしまった。
あらあら、、今回は長くなったので、続きは次回!
小学生ですよね。
返信削除大変は抗争ですね。今の学校じゃあり得ないでしょーね。
幾度となく、可愛いらしいおっさんが・・・には
微笑んでしまいましたが
誤解から少しの間だけ“最強”の称号を手に入れた部分
すごく続きを楽しみにしていますよ^^
toriさんコメントありがとうございます!
削除書くのわすれてました。。。
続きはまた酒でも飲みながら適当に見てくださいねぇ〜♪
そうそう!AKBの総選挙はtoriさんに1票入れときましたよぉ!
懐かしさを感じる小学生ですね。
返信削除今、そんな子たちは皆無ではないでしょうか。
どうなるか、わくわくですね。
fumiminaさんコメントありがとうございます!
削除そうなんですよ。
当時の小学生男子って言えば“猪木と馬場はどっちが強いんだ”なんてのが頭の中の大部分を占めてましたからねぇ
今から見れば肉食系って感じでしょうか。。。
ただ誤解のないように言っておきますと、何度も書いているようにおっさん自身は当時はビシュアル系だったんですよ。
はじめまして!
返信削除いや、気が付いたら、
こぶしを握りしめながら読んでました。
文句なく面白すぎ。
感謝と称賛の意を表したくて
コメント欄にまで乱入してしまいました。
どんなオチなんだろ~とわくわくします。
Yちゃんのキャラにも期待。
匿名さんコメントありがとうございます!
削除すいません!
コメントいただいていたのに気付いていませんでした!
ごめんなさい!
また来てくださいね!