たまたま都合が悪い日だったし、そもそも行ったって師匠が来るわけでもないので遠慮するつもりである。
最近、母校の近くを通りかかることがあったけど、知らぬ間に男子校から共学になっていやがって、校内からは若干楽しそうな嬌声みたいのが漏れ聞こえてきたりしやがって無性に腹が立った。
卒業するまで何処が正門なのかわからないという不思議な学校だったが(おっさんは自分の登下校時に通る門が正門だと勝手に決めていた)、門の脇の確か学食があったところあたりの雰囲気がかなり昔とは変わっていた。
昔はどちらかと言うと小汚い学校だったのだが、最近は一丁前にちょっとこざっぱりしてきてやがる。
“俺になんの相談もなしに勝手に共学にしやがるような学校はもっとボロボロで良いんだ!馬鹿野郎!”
なんて若干僻みながらおっさんは通過したわけだが、よく考えると、おっさんにはあまり高校の学食に思い出がない。
大学の学食では、確か明太高菜パスタばかり気に入って食べていたような記憶があるが、高校の学食ではモノを食ったという記憶がほとんどない。
何故か。
高校時代、おっさんは何故か特進コースみたいなところにいた。
笑ってはいけない。
これは事実である。
しかし、特進コースって言ったって、クラスの約半数が大学受験に失敗するという何をどう特別に進んでいたのかさっぱりわからないような学校だったので、おっさんの記憶では入学試験では“カステラ”と片仮名で書けたら合格するというようなレベルだったと思う。
しかし、普通科は違う。
多分、あいつらの中で“カステラ”なんて片仮名で書ける小洒落たヤツはそうはいなかったはずだ。
昼時、うちの学食はいつもこの普通科のヤツらに占拠されていて溢れかえるような状態だった。
“カステラ”って書けないクセに。。。
午前中の授業が終わるとよく師匠とダッシュしたが絶対に間に合わない。
ひょっとするとヤツらは朝は授業がなかったのかもしれない。
腹が立つがバカでもおっさん達とは人数(クラス数)が違う。
揉めるわけにはいかないので、おっさん達はいつも教室で大人しく弁当を食べていた。
だから、体育祭で柔道大会があった時には柔道部員も含めて、普通科の奴らはみんなボロクソにやってやった。
あの時はホント気持ち良かったなぁ。
高校入ったばかりの子供の柔道なんて軍鶏の喧嘩みたいなものだ。
一対一なら身体能力の高い方が大抵勝つ。
自らセコンドと称した師匠が、圧倒的多数の普通科の応援団の中で、1人でJリーグの歌みたいな変な節で
“折れ〜折れ折れ折れ!”
と物騒な声援をがなる中、とにかく全員1人ずつ1人ずつと引きずり倒しては締め落としていった。
今にして思えば、おっさんは柔道で相手を全員締め落として優勝した後、選手リレーもアンカー走って優勝した。
すごくね?
これは当時の担任による、重複エントリーしてようが勝てそうな種目にはどんどん体力のある者を出場させていこうという、教育者の風上にも置けない邪道というか、必勝を期した用兵策によるものだったが、確かにこの策は大当たりし、特進コース始まって以来初の総合優勝を果たした。
自分で言うのもなんだが、この日のおっさんの活躍は目覚ましいものがある。
ところが、当時は男子校である。
もし、あの時、我が母校が共学であったなら。。。
おっさんの人生は変っていたかもしれない。
二股とか三股で女の子同士が揉めたり、どの娘にしようかなぁ〜なんて嬉しい悩みで夜も寝られないというような青春を送っていたのかもしれないのだ。
現実は、おっさんが普通科のヤツらに目を付けられるようになってしまって、ますます学食に出入りできなくなっただけだった。
まぁいつも師匠といたんで襲われるようなことは全くなかったけど。。。
【関連するおっさんの日記】
○ 師匠のこと。
僕も高校は男子校・・・
返信削除近くにあった女子高生とすれ違う時、
互いに50点だの見た目の点数を付け合ってたのを思い出した。
馬鹿馬鹿しかったど楽しかったな!
COOKIE MONSTERさんコメントありがとうございました!
削除そうですかぁ
おっさんはホント高校時代だけはやり直したいです。
何で男子校なんかに。。。。
僕の場合、すれ違うJKに、殆ど最低点を付けられてたんで、二股、三股どころか彼女はできなかっただろうなぁ・・・。
削除それでも男子校の授業中にエロ本がまわってきたり、男同士でやたら仲が良いとモホ疑惑が出たり、ちょっとし事で喧嘩したり。
なんでも馬鹿できた男子校が好きだなぁ~
いまでも、変に女子がいるより、男同士で仕事をした方のが楽でイイッス!。