2012/05/30

「男の作法」読了。


何となくタイトルだけで購入。


「鬼平犯科帳」「剣客商売」等で高名な池波正太郎大先生の語りおろしである。


内容は「鮨の食べ方」「酒の飲み方」なんてのから「身だしなみ」や「日記の付け方」等にいたるまで大先生が考える“男の作法”ってのが山盛り語られている。


でも、ちょっと可哀想なのが、先生自身、“私の時代の常識であって、現代の男たちにはおそらく実行不可能であろう”と述べてらっしゃるにもかかわらず、裏表紙には出版社に「時代を超えた〝男の常識〟を語り、さりげなく〝男の生き方〟を説く。」なんて書かれてしまっていることだ。


これはひどいな。。。


で、肝心の感想なんだけど、これは30年くらい前に語られたものなので、そこら辺りは差っ引いて考えなければならないと思うんだけど、そこを勘案したとしても、正直あんまり格好良いとは思えない。


もっと重厚な内容を期待していたのに、何だかなぁという感じだった。


いちいち説明が長々と当てられてんだけど、結局、自分好みの結論が先にありきで、何だかそれに後から屁理屈をこねてるだけのように見えてしまう。


男のホントの価値なんてのは、いざっちゅう時に何を考えて、どう動くのかということに尽きると思うんだけど“靴がこんな色の場合はネクタイの色はこうじゃなきゃダメだ”なんて些末なことばかりに拘られると、何かどうしても小ちゃく見えてしまう。


んなものには流行もあるのに。。。


抽象的になっても良いからもうちょっと重厚な内容について語って欲しかったなぁ。

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